田端

※写真は与楽寺坂。田端は坂の多い町だ。

アボカドがきれいに割れた。種も皮もきれいに取れた。今日は少し気分が上向きだ。こういう日の散歩はいつもより楽しい。

息子を待ってる間、田端を少し歩く。動坂から駅の方へ、谷中七福神のひとつ、福禄寿を祀る東覚寺を左に見て、緩やかな坂を登る。しばらく行くと両側は崖になっていて、道路に掛かった陸橋の向こうには駅ビルだろうか、高層ビルが見える。右手の階段を上って崖の上へ。この高台にかつて芥川龍之介の住まいがあった。細い道の先は行き止まりになっていて、閑静な住宅が一つのコミュニティを形成しているかのようだ。旧居跡の案内板の隣にかなり広い空き地がある。おそらく、ここが芥川龍之介記念館になるのだろう。北区の HPに開館は2023年とあった。芥川が生きた時代を感じ取る詳細な場所が出来るのは喜ばしい。近隣の日常の暮らしをつい心配してしまうが、どんな建物が現れるのか楽しみだ。

昨年声楽家の和泉總子さん主催の「日本のうた物語」に参加させていただいた。
和と洋のアプローチで芥川の作品を取り上げるこの企画。和泉さんは兼ねてから切望していた「蜘蛛の糸」(木下牧子・作曲)を音楽劇に仕立てた。私はどの作品にしようかと思案した結果、子供にも大人にも楽しんでもらいたいと「杜子春」を選ぶ。たくさんの場面が散りばめられているこの作品を琵琶歌にするのは一苦労だったが、終盤に杜子春が「おっかさん!」と思わず声を上げる場面をどうしても描きたかった。

その琵琶で語る「杜子春」。本番の動画を近々公開いたします。暫しのお待ちを……。



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