“琵琶を和楽器を、もっと身近に……”
それは子供時代に関わると思ったのです。
いきなり大人になって出会うから、受け入れるココロがなくて戸惑ってしまう。
最近では“0歳からのクラッシックコンサート”とか
和楽器でも小学校での芸術鑑賞会とか、
昔に比べたら触れる機会は増えてるように思えます。
が、和楽器をもっと楽しく
3歳~6歳ぐらいの小学校前のお子さんに、
本来の和楽器の表現を伝えるにはどうしたらいいの?
と悩み悩んで生まれたWSが
びわしゃみ(琵琶と三味線)の
「みつけてみよう!春・夏・秋・冬」。
四季がある日本の楽器だからこその表現。
それを時には体を動かし、時には声を発して、知ってもらうのです。
琵琶弾きだからって、じっと座っている訳にはまいりません。
びわ姉さんとして、春夏秋冬ものがたりの中に子供たちを案内しました。
まずは楽しく自己紹介。
琵琶の音にのせて名前を言ってもらったら“よっ、日本一!”の掛け声。
春はウグイス笛から始まり、お花見の風景を表現。(♪元禄花見踊り ♪娘道成寺)
“桜の花びらを集めたら鞠になったよ!”と鞠遊びへと移行していきます。
(あわわわ、この写真だと鞠が見えない…。きれいな模様の鞠を準備しました!)
夏。まずはお手製小豆ケースで波の音。
そこから皆で楽しく大波、小波を作ってみました。(♪三味線で川の流れ)
その後は明かりを消して幽霊の登場を演出。琵琶独奏は“平家一門の怨霊が~”と♪船弁慶。
秋は三味線の虫の音で始まり、子供たちにも問いかける。
“秋ってなにがあるかなぁ?”
“もみじ!” “おいも!” “うんどうかい!” そして……おまつり!!
扇を持ってみんなで踊ってみた。(♪三味線で音頭)
開いたり閉じたり、大きな扇を手にするだけでも子供たちは嬉しそう。
そして冬。琵琶で冷たい風の音。江戸の冬の風景は雪景色の中の赤穂義士!
畳みかけるような口上の後に琵琶独奏。(♪忠臣蔵)
その後、雪はまだ降っている。びわしゃみで♪ゆきやこんこを演奏し、みんなで歌った。
このWSでは
それぞれに趣向の違うポイントを置いて構成した。
声を発する。
小道具を使う。
体を動かす。
座って聴く。
そして、最後には知ってるメロディで和ませる。
親御さんにアンケートに協力してもらったが、
お蔭さまで概ね好評だった。
着物姿の人が軽快に動いているのもポイントだったらしい(笑)。
(当の本人は息切れしておりましたが……💦)
まだまだ実験段階ですが、
今後は年齢に合わせたプログラムを構築できたらと思っております。
(小学生なら楽器体験もあり、かと…)
この活動をどう拡げたらよいのか、暗中模索状態です。
ご興味を持って下さった教育関連の方、
イベントをお考えの方、
この活動に共感して下さる方、
ご一報いただけたら幸いです。
★当日の様子を記事にしていただきました!
会場は文京区の”さきちゃん家”を利用させていただきました。
コンセプトは“まちの人が共有する「おうち」”。
子育て中のお母さんや近所のお年寄り、放課後の小学生、
さまざまな人が集うコミュニティスペースです。