「まなびわ」には何もかも初めて、という方や
その道のプロ、という方まで
さまざまな方が参加して下さいます。
先月のまなびわには
詩吟の先生が生徒さんを連れて参加して下さいました。
元々琵琶にご興味があったようで、
5月に取手で行われた私の演奏会に来て下さったのが初対面。
その際に「お教室に行きます!」と宣言されて
翌月のまなびわに来て下さったのです。
この先生は詩吟の全国大会で優勝されレコードも出した経歴の持ち主でした。
実は琵琶と詩吟、深い関係がございまして…。
琵琶歌の歌詞には和歌や漢詩が出てくる事が多々あり、
その漢詩の部分を独立させて唄うのが吟詠なのです。
という事で詩吟と琵琶を並行して習う方もたくさんいます。
とは云え、現代の琵琶歌は聴く側に合わせて
短縮を余儀なくされます。
(漢詩などが入ると長くなってしまうのです、はい。)
なので、かく云う私も詩吟に関しては不勉強ではありますが
敢えて「西郷隆盛」を演奏し、詩吟部分を聴いていただきました。
「いつもこの高さなのですか?」
先生にとっては私の歌はかなり低音だったようで、
琵琶の調弦の説明をさせていただきました。
そして
今度は詩吟についてご教授下さい、と
お願いをしました。
種目によって発声方法や好まれる声の質が異なるのが日本の芸能。
深い、深~いその世界に足を踏み入れた者として
学ぶ事はたくさんあります。