講談師・宝井一凜さんとの企画
「bi-dan」(琵琶と講談)。
遡れば、初演は2009年。
「コノフタリ ムカウトコロ コトバアリ。」
こーんなカッコいいチラシと謳い文句で、
牡丹灯籠の舞台である谷中から始まった。
その後何度か続けているが
個人個人の活動もあるため、
結局は会う度にそれなりのご無沙汰になってしまう。
この夏も一昨年ぶりかな?
夏と云えば、やはりこれ、「牡丹灯籠」。
今回で演じるのは5回目ぐらい。
でも、その度に気になる部分を洗い直すため、毎回新しい。
そして、それぞれの芸も姿も深みを増す!!(と信じたい…)
実は
この組み合わせ、この試み
ありそでないんですよ。
牡丹灯籠では幽霊・お露の心情を琵琶が唄い、
講談は語りと他の登場人物を担当。
これが、いい塩梅なんです。
でもね、[琵琶って何?]
という状況がある以上、ありそでないなんて誰にも分からない。
そして目の前のお客様に届けるために演じても、
一晩で受け取ってもらえる数はほんのわずか。
そーんな事を思っていたら
大海の一滴 (本日の日めくりカレンダーより)
という言葉が飛び込んできた。
呑みこまれない、確かな一滴に。
成る。